どうでもいいとは言えない

 ある時テレビ番組の制作者とレコード会社のディレクターとかと呑むことがあって、音楽についての教育番組の製作に関して色んな人から話を聞いているとのことで呼ばれました。同席している人には鍵盤の演奏者で他人にも指導をしている人とかもいました。
 
  話が進んでリズム感とやらの話になりある人がいいました。日本人は農耕民族だからリズム感が悪く、また縦ノリと横ノリというのがあって日本人は縦ノリで欧米は横ノリである、とのこと。また始まったと黙って聞いていました。

  どこでもよく聞くこの話ですが、意外にも音楽に関して詳しかったり生業にしている様な人ほどよくこのての話をしたがります。何故こんな話をするのか?理由は二つあると思います。一つは考える事を放棄しているから。もう一つは強い劣等感です。

  大体農耕、狩猟民族というのは何を定義にそういうのでしょう。今我々が聞いているポピュラー音楽は元を辿ればアメリカの黒人の音楽です。黒人の奴隷は綿花を摘んではいたと思いますが鹿や熊を撃ちには行ってないと思います。欧米の大きな国は農業については農産物を輸出している国も多いです。それは何民族?

  大体人種とか民族で何が出来る出来ないという考え方は一つ間違ったら大変危険な思想です。それに音楽に携わる人ほどそういう人種差別的な考えには抗うべきです。それからソウルやブルーズやR&Bを得意にする音楽家が黒人ばかりだと思っている人がいたならそれは単に勉強不足です。音楽などのスタイルというのはいろいろな要素が合わさって出来るものです。人種も要素の一つではありますが全てではないと思います。

    世界はそんなに単純じゃない


7月19日(金) 自由が丘マルディグラ
“Soul Salvasion Extra Edition “
浅見出 斎藤健 鈴木健市 大山紀子 須田義和 

Drum 'n' Bike

須田義和のDrums&Bike生活

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